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1999 年度 実績報告書

「再潅流と骨格筋細胞移植」は虚血心臓を不可逆的機能障害から救えるか?

研究課題

研究課題/領域番号 10671270
研究機関帝京大学

研究代表者

上田 恵介  帝京大学, 医学部, 教授 (60158772)

研究分担者 芝田 敏勝  土浦協同病院, 病理部, 部長
上田 照子  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (60168630)
飯沼 久恵  帝京大学, 医学部, 助手 (30147102)
キーワード細胞移植 / 虚血心臓 / 三次元培養 / 共培養 / サテライト細胞 / 初代培養 / 心筋障害
研究概要

昨年の到達目標の一つは培養心筋細胞の生存期間の延長問題で有った。昨年は心筋細胞の分離過程の見直しにより一週間ほどの生存期間の延長に成功した(つまり3週間ほど生存させえるようになった)。操作の都合上更なる寿命の延長が必要とされ、今年度は培養条件の工夫によりさらにその延長が可能になった。無血清培地では心筋細胞は一ヶ月ほど生存することが知られているが伸展接着心筋細胞の寿命は2-4週間であった。培養条件を検討した結果、マトリゲルの使用により伸展接着細胞でも平均一ヶ月から、長命な細胞では二ヶ月の生存が可能になった。
今年度の達成目標の一つは骨格筋のより良い分離方法の検討および培養系の確立であった。骨格筋サテライト細胞を調整する際にはフィブロブラストなど骨格筋を構成する様々な細胞の混入が避けられないが、クローニングの繰り返しにより純度の高い未分化の細胞の恒常的な培養に成功した。また未分化の状態で細胞数を増加させることが最終目標の達成に必須で有ったため検討を行った結果、bFGF,5-azacytidine等の併用により分化を押さえた状態で増殖を促し、細胞数を増やすように培養系をコントロールできるようになった。
次のステップとして心筋細胞および骨格筋未分化細胞の三次元混合培養を行った。肝細胞はポリィウレタンフォームのなかで三次元培養したとき、スフェロイドを形成し細胞相互の連携が構築されると言われている。心筋細胞で試みてみたが、成功しなかった。また非接着性の担体を幾つか試してみたがどれもうまくいかなかった。他に非接着面上でのマトリゲルの併用、コラーゲンスポンジの利用、V字形の培養面上での高密度培養によるスフェロイド形成の促進等他の条件を試みようとしている段階である。従って動物実験には未だ至っていない。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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