研究課題/領域番号 |
10671271
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
平野 隆 東京医科大学, 医学部, 講師 (30238381)
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研究分担者 |
加藤 治文 東京医科大学, 医学部, 教授 (20074768)
小中 千守 東京医科大学, 医学部, 助教授 (70147180)
河手 典彦 東京医科大学, 医学部, 講師 (70204740)
池田 徳彦 東京医科大学, 医学部, 助手 (70246205)
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キーワード | 肺癌蛋白 / 抗体 / 手術予後 / 原発性肺癌 |
研究概要 |
原発性肺癌の2次元電気泳動法による解析を継続的に行い、特に低分子領域に認められていた各組織型特異的なパターンを確立した。 このうちTA02polypeptide(原発性肺腺癌に特異的発現が確認されたペプチド)およびTS02polypeptide(小細胞癌・カルチノイド腫瘍に発現頻度が高いペプチド)と命名した2つのペプチドを2次元電気泳動法により分離後Western Blot法にてmenbramleに転写、menbrameを切り出すことで収集し、N-末端よりのアミノ酸配列の解析を行った。 決定したアミノ酸配列からTA02 polypeptideはある種のaspartic proteinaseとhomologyが高いことが分かり、決定された配列をもとに合成ペプチドを作成、免疫源としモノクローナル抗体を作成した。この抗体は免疫組織染色・WesternBlot法に応用可能であることが確認された。原発性肺癌各組織型での免疫組織化学染色の結果は以下のとおりである。 @JB01 @HY TS02 polpeptideは脳組織から既に分離・同定されているneuron specificprotein PGP9.5と100%homologousな分子であった。同ペプチドは非小細胞肺癌でも12.5%に発現し、非発現症例に比較し高頻度に2年以内再発を認めている(再発率:TS02発現非小細胞肺癌症例:64.3%,TS02非発現症例:40.3%)。
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