1. 脳内出血モデル作成 これまで、片側線条体co11agenase注入によるラットモデルを作成し、再現性が高く、出血後の回転運動を評価することによりin vivoでの治療効果判定が可能なモデルであること、また出血後長期に放置されると組織学的に大脳基底核に二次的な退行変性をきたすことなどを発表した。 2. 牛アテロコラーゲン(typel)のみの脳内移植 牛アテロコラーゲン(コラーゲン分子を形成するらせん部の両末端に存在するテロペプタイドをペプシン処理することにより失活させたもの)から作成したゲルブロックを正常ラットおよびヌードラットの線条体へ移植した。1、2、4週後のホスト脳の免疫拒否反応のは組織学的に認められなかった。 3. コラーゲン内三次元培養(液状コラーゲン内に細胞を包埋しゲル化した後に培養する) マーカー遺伝子GFPを導入したヒトアストロサイト、ヒト血管内皮細胞をコラーゲン(typel)1%含有培地にて培養し、その立体構造および生存を確認した。コラーゲンミクロスフェア上培養およびコラーゲンハニカム内培養については検討中である。 4. 神経幹細胞長期培養 ラット神経幹細胞を2か月にわたり長期培養しその超微細構造の変化などについて検討し、学会・論文発表を行った。遺伝子導入については、その効率が未だ低すぎて有効な導入効果を認めていない。
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