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1998 年度 実績報告書

血小板活性化因子(PAF)は脳虚血再潅流における組織損傷に関与しているか

研究課題

研究課題/領域番号 10671315
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

森川 栄治  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (90251256)

研究分担者 森本 正  埼玉医科大学, 医学部・脳神経外科, 講師 (20230154)
キーワード脳虚血 / ノックアウトマウス / PAF / 脳梗塞
研究概要

生埋学的パラメーター
まず、遺伝子操作をおこなった動物群でも、コントロール群と同様な生理学的パラメーターを有するか否か、検討した。PAF受容体のknockout(KO)マウス(ホモとへテロ)およびそれらに対するwild-type(WT)マウスを用いて、ハロセン麻酔で脳虚血モデル作成と同じ条件下で生理学的パラメーターを測定した。その結果、体温、側頭筋温、血液ガス、血糖値、動脈圧において、ホモ群、ヘテロ群のKOの2群とへWT群とのあいだに有為な差は認められなかった。
脳梗塞体積
PAF受容体のKOマウス(ホモとへテロ)およびWTマウスを用いて、小泉らの方法に準じて総頚動脈から、6-0 monofilament nylon糸を11-12mm挿入し、24時間生存させた後に断頭した。脳を取り出し、厚さ2mmの脳切片5枚をTTCにて染色し、直接スキャナーにてコンピューターに各切片の画像を取り込み、各面での梗塞面積を測定後、積分することにより脳梗塞体積を計算した。現在までのところnが不十分でpreliminaryな結果であるが、ホモ群、ヘテロ群、およびWT群のあいだに有為な梗塞体積の差を認めていない。この結果は、PAFが脳虚血再潅流障害に関与するという仮説に否定的なデータであるが、さらにnを増やし統計的処理をおこなって総論を出したい。さらに、次年度には各群における脳虚血深度を比較するため、脳血流を測定する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] E Morikawa et al: "Attenuation of Focal ischemic Brain Injusy in Mice Deticient in the ε1 Subunit of NMDA receptor" J.of Neuroscience. 18. 9727-9732 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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