• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

血小板活性化因子(PAF)は脳虚血潅流における組織損傷に関与しているか

研究課題

研究課題/領域番号 10671315
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

森川 栄治  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (90251256)

研究分担者 森本 正  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (20230154)
キーワード脳血流 / 脳虚血 / 脳梗塞 / PAF / ノックアウトマウス
研究概要

PAF受容体のknockout(KO)マウス(ホモ群とヘテロ群)およびそれらに対するwild-type(WT)マウスにおいて次のことが、認められた。
1 生理学的パラメーター
上記3群のマウスを用いて、ハロセン麻酔で脳虚血モデル作成と同じ条件下で生理学的パラメーターを測定した結果、体温、側頭筋温、血液ガス、血糖値、動脈圧において、ホモ群、ヘテロ群のKOの2群とWT群とのあいだに有為な差は認められなかった。
2 脳梗塞体積
上記3群のマウスを用いて、小泉らの方法に準じて総頚動脈から、6-0monofilament nylon糸を11-12mm挿入し、24時間生存させた後に断頭した。脳を取り出し、厚さ2mmの脳切片5枚をTTCにて染色し、直接スキャナーにてコンピューターに各切片の画像を取り込み、各面での梗塞面積を測定後、積分することにより脳梗塞体積を計算した。その結果、ホモ群で55±16mm^3、ヘテロ群で34±8mm^3、WT群で56±19mm^3、の結果を得た。これらの群間に有為な梗塞体積の差は認めなかった。これらの結果は、PAFが虚血性脳損傷に関与し、その受容体の欠損マウスにおいて脳損傷が軽減されるという仮設に否定的な結果であった。
3 局所脳血流
KOマウス(ホモ群)およびWTマウスの2群を用いて、ハロセン麻酔下に、laser-Doppler probを用いて持続的に相対的局所脳血流を測定しながら、総頚動脈分岐部から、6-0monofilament nylon糸を9mm挿入し、局所脳虚血を作成したところ、2群間においてnylon糸挿入に伴う虚血深度に有為な差は認めなかった。

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi