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1998 年度 実績報告書

MRIを用いた非侵襲的脳組織温度計測と脳腫瘍に対するレーザー治療の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10671323
研究機関東海大学

研究代表者

松前 光紀  東海大学, 医学部, 講師 (20209604)

研究分担者 儘田 佳明  東海大学, 医学部, 助手 (50266417)
キーワードレーザー / 温熱療法 / MRI
研究概要

【目的】頭蓋内腫瘍性病変に対するMinimum invasive therapyとして、温熱療法の応用は未だ確立されていない。 加温された病変の温度のみならず、周囲正常脳の温度変化の把握が、非侵襲的かつリアルタイムに行われることが、同療法の応用に必要と考えられる。我々は、上記の条件を満たず温度モニターとしてMRIを、温熱療法源としてレーザー光を用いて、腫瘍性病変に対する低侵襲療法の確立を目指し、動物実験を行ったので報告する。
【方法】全身麻酔下のNew Zealand white rabbitに、レーザーファイバーを前頭葉白質に押入し、1Wの連続照射と2秒毎の間欠照射の2種の照射を行った。MRIで、phase signalchangeを温度計測結果として、経時的に画像表示を行った。【結果】各ピクセルごとの相対的温度計測が可能で、リアルタイムモニターとしてのMRI温度計測の有用性が示唆された。連続照射では凝固壊死の部分が拡大する傾向にあり、一方間欠照射では凝固壊死の部分がある一定の範囲内に限局する傾向があった。また、実測温とMRIで測定される温度との関係は、良好な相関が得られた。【結論】MRIによる温度計測の精度が確認された、また連続、間欠的レーザー照射による温度変化率および加温領域の変化の差異が明らかとなり、病変のみに有効な加温療法が行ない得る可能性が示唆された。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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