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2000 年度 実績報告書

MRIを用いた非浸襲的脳組織温度計測と脳腫瘍に対するレーザー治療の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10671323
研究機関東海大学

研究代表者

松前 光紀  東海大学, 医学部, 助教授 (20209604)

研究分担者 儘田 佳明  東海大学, 医学部, 助手 (50266417)
キーワードMRI / 温度計測
研究概要

平成12年度は、現在までに確立されたMRI温度計測法の技術を用い、これをレーザー発信装置にフィードバックするシステムを構築した。MRIのプロトン位相画像から、対象とする組織における温度上昇を、+2℃、+4℃、8℃以上の範囲で計測し、得られた情報からレーザー発振装置に制御を加えた。温度上昇を+4℃に設定した場合、+4℃上昇する範囲を10mmに設定する場合と、15mmに設定する2つの条件を与え、実験を行ったところ、いずれの条件でも±10%の範囲で、レーザー発振装置の制御が可能であった。また、制御を加える時間をより長く設定すると、単位時間あたりのレーザー出力は低下する傾向にあることが判明した。また、制御は7秒間隔で行われ、実用的なフィードバックシステムと思われた。よって、研究の最終段階である、MRI温度情報に基づいたレーザー発振装置へのフィードバックシステムの構築は、当初の目的を達したと判断された。
平成12年度はさらに、大腸がん移植マウスに対する、レーザー照射実験を行った。1Wのレーザー出力で10-20分の持続照射を行ったが、直径10-25mmの移植された大腸がんに対して、十分な加温効果を得ることができなかった。その理由として、照射出力の設定と、照射時間の設定に問題があると考察され、これは今後の継続課題とした。この点に関して、MRI温度測定下に実験を行うことが重要であると思われ、必要な動物固定器の試作を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Matsumae,H.Atsumi: "Novel laser system and laser irradiation method reduced risk of carbonization during laser interstitial thermotherapy : Assessed by MR temperature measurement"Lasers in Surgery and Medicine. (In press).

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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