研究課題/領域番号 |
10671326
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
糟谷 英俊 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50169455)
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研究分担者 |
川島 明次 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70287374)
笹原 篤 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40287371)
恩田 英明 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60185692)
藍原 康雄 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50287372)
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キーワード | くも膜下出血 / 脳血管攣縮 / 炎症 |
研究概要 |
平成12年度は炎症に関係する遺伝子の上流にあるNF-κB geneにターゲットを定めて、くも膜化出血後の脳血管攣縮の効果について検討した。くも膜下出血にとしては大槽2回注入法を用いた。雑種成犬に挿管し全身麻酔とし、股動脈よりカテーテルを椎骨動脈まで挿入した。脳血管撮影おこなった後、体位を腹臥位とし、大槽を穿刺し、0.3ml/kgの髄液を除去し、0.5ml/kgの動脈血をゆっくり注入する。その後NF-κB decoy(NF-κB cis-elementを含むdouble stranded oligo-DNA)をcationic liposome delivery systemを用いて大槽内に注入した。2日後に全身麻酔下、椎椎骨動脈撮影をおこない、同様に0.5ml/kgの血液を注入した。初めの血液注入の7日後全身麻酔下、椎骨動脈撮影を行い屠殺した。脳動脈撮影による血管径を測定し、効果を判定した。その後開胸し約11の生食を用い脳血管の灌流をおこない、開頭の後、脳をとりだし、脳血管を剥離、凍結保存し、IL-6、IL-8、MCP-1、ICAM-1などの蛋白および遺伝子レベルで発現の違いを今後検討する予定である。これまで、合計5頭を用いて検討し、薬を使用しないこれまでの大槽2回注入法モデルと比較している。
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