研究概要 |
本年度の実績は大きく2つの柱よりなる。1つは、臨床用磁気共鳴装置内での脳波測定を可能にし、その脳波上の発作波に同期した撮影システムを作成したことであり、もう1つは、現有の臨床用磁気共鳴装置を用いて、拡散強調磁気共鳴画像および血液酸素化に基づくBlood oxygenation level dependent(BOLD)画像の超高速連続撮影システムの最適化を行ったことである。 (1) 磁気共鳴装置内での脳波検出と脳波同期磁気共鳴画像撮影が可能なシステムの作成: まず、静磁場下での脳波測定では、脳波上のノイズやMRI画像の劣化が生じるため、シールドとノイズフィルターの最適化を行い、これにより臨床用磁気共鳴装置内での脳波測定を可能にした。また、脳波上での棘波をトリガーにしてエコープラナー拡散強調画像の撮影を行うためのシステムを作成した。 (2) 拡散強調磁気共鳴画像およびBOLD画像の超高速連続撮影システムの最適化: 現在保有している臨床用MRI装置(Signa Horizon,GE社,1.5tesla、エコープラナー対応)において、現在既に臨床応用している超高速拡散強調画像であるエコープラナー拡散強調画像法を連続撮影可能なシステムに最適化した。
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