研究課題/領域番号 |
10671341
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
篠崎 哲也 群馬大学, 医学部, 助手 (90251115)
|
研究分担者 |
渡辺 秀臣 群馬大学, 医学部, 講師 (40231724)
高岸 憲二 群馬大学, 医学部, 教授 (70154763)
|
キーワード | アルカリフォスファターゼ / 血清 / 機能 / 糖鎖 |
研究概要 |
血清中に含まれているタンパク質の中で大きな割合を占めているものはアルブミンである。血清中のアルブミンは今後アルカリフォスファターゼ(ALP)の分離同定や糖鎖構造の解析を進めていく上で大きな障害となるタンパク質であると考える。従って、血清中よりアルブミンを取り除く目的で、血清にBlue Sepharose を用いたアフィニティークロマトグラフィーを応用し、血清中のアルブミンとそれ以外のタンパク質を分離することを始めている。更に、グロブリン等のタンパク質も多く含まれている様であれば、プロテインA等を用いたアフィニティークロマトグラフィーを利用してそれらも分離し、なるべくALP以外の余分なタンパク質を含まない状態の血清を用いて実験を進めていく計画である。これらの分離確認作業はSDSを用いた電気泳動を利用して行う予定である。 これらの分離を行った血清にHPLCと種々のレクチンを用いたアフィニティークロマトグラフィーを応用して糖鎖構造の解析を行う計画であるが、その前段階として、SDSを用いて電気泳動したサンプルにALPの特異的抗体を用いたWestern Blottingを行い、種々の疾患より得られた患者血清の中で特異的な分子量をもつALPが存在しているか否かを調べてみる予定である。このようなALPの存在が同定でき、更にこれらのALPと通常のものとの糖鎖構造上の違いが明解となれば、疾患に特異的なALPの存在が証明できる可能性があると考えている。
|