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1998 年度 実績報告書

腰痛の痛態解明に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10671344
研究機関千葉大学

研究代表者

高橋 和久  千葉大学, 医学部・整形外科, 講師 (20179477)

キーワード腰椎椎間板 / 交感神経幹 / 椎間関節
研究概要

腰椎椎間板後方の知覚神経支配について検討した。ラットを用い逆行性神経トレーサーであるフルオロゴールドを椎間板最外層に置き、Th10〜L6までのDRGsを調べた。またL2/3レベルで交感神経幹切離し、同様にL5/6椎間板後方にF-Gを注入し各DRGを調べた。結果はTh13〜L6のDRGsに陽性細胞を認めた。部位別ではL2で全体の23%と一番多かった。切離群はTh13〜L2のDRGsに於いて陽性細胞はほとんどなくL3〜L6に陽性細胞を認めた。以上の結果よりL5/6椎間板後方線維輪の知覚神経支配は多分節のDRGsより神経支配を受けていることが明かとなった。さらに交感神経幹切離で上位DRGsに陽性細胞が認められなかったことから交感神経幹を経由する上位DRGs支配と洞脊椎神経から直接支配されると思われる下位DRGs支配のいわゆる“二重支配"が考えられた。
腰椎椎間関節、椎間板に電気刺激、及び化学的侵害刺激(カプサイシン)を加え、腹側の末梢神経及び筋電図を記録した。結果として、電気刺激により、陰部大腿神経から主に活動電位が記録された。カプサイシン投与により、主に体幹、下肢屈筋優位な反射性筋活動を認めた。この反射性活動は、腰痛症患者にみられる関連徴候、特に姿勢異常、筋スパズムと関連している可能性が示唆された。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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