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1998 年度 実績報告書

軟骨肉腫におけるChondromodulin-I(ChM-I)の発現-軟骨肉腫腫瘍マーカーとしての可能性と抗腫瘍作用について-

研究課題

研究課題/領域番号 10671350
研究機関新潟大学

研究代表者

遠藤 直人  新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (10251810)

研究分担者 高橋 栄明  新潟大学, 医学部, 教授 (50018397)
キーワード軟骨肉腫 / コンドロモジュリン-I / in situ hybricization / 抗腫瘍作用
研究概要

軟骨に特異的なChM-Iは軟骨細胞の増殖、分化を促進し、また同時に血管新生阻止作用を併せ持つことが解っている。 そこで本研究ではChM-Iの減少が軟骨形成性腫瘍の悪性化に重要な役割を果たしている可能性があると考え、ChM-Iの腫瘍マーカーとしての可能性と、血管新生阻止作用をもつChM-I蛋白の軟骨肉腫治療への可能性について検討した。 平成10年度は1)軟骨肉腫細胞株と関節軟骨の初代培養を比較し、軟骨肉腫細胞のin vitroでのChM-Iの発現を検討した。その結果ノーザンブロット解析、PCR法で関節軟骨の初代培養で強いChM-Iの発現が認められるのに対し、2種類の軟骨肉腫細胞株(OUMS-27,HCS-TG)ではChM-I mRNAが感度以下に減少していた。 また細胞をヌードマウスに移植することでマウス由来細胞の内軟骨骨化における軟骨を観察できる移植モデルと軟骨肉腫細胞株を移植した腫瘍軟骨を観察できるモデルで、ChM-Iとその他の軟骨マーカーであるII型コラーゲンの発現をRT-PCR、及び摘出した組織切片では軟骨形成を担う細胞の起源を、ヒトとマウスに各々特異的なDNA配列を標的としたDNA-in situ hybridization(ISH)を用いて同定しそれらの軟骨様細胞をRNAISHで検討することによりin vivoにおいても軟骨肉腫細胞はChM-Iを発現していない事を細胞レベルで証明した。2)軟骨肉腫細胞株移植モデルにヒト精製ChM-I蛋白を投与した結果、血管新生を抑制することにより、腫瘍増殖抑制効果を示した。 平成11年度では臨床検体を中心に、ChM-1の腫瘍マーカーとしての可能性について検討を加える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hayami T.,Endo N.,et al.: "Specific Loss of Chondromodulin-I(ChM-I:Cartilage Derived Angioinhibitory Factor),mRNA and the Suppression of the Growth by Recombinant ChM-I in Chondrosarcoma" Transaction of the 45th Annual Meeting of Orthopaedic Research Society. 24(1). 299 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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