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1998 年度 実績報告書

RA疾患におけるFas/Fasリガンド系アポトーシスの関与と治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10671352
研究機関岐阜大学

研究代表者

武内 章二  岐阜大学, 医療技術短期大学部, 教授 (50021473)

研究分担者 森田 敏子  福井医科大学, 医学部, 助教授 (30242746)
斎藤 邦明  岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (80262765)
清島 満  岐阜大学, 医学部, 教授 (10171315)
キーワード慢性関節リウマチ(RA) / Fas蛋白 / アポトーシス
研究概要

共同研究者(清島)により測定系が確立されたELISA法による可溶性Fas(sFas)蛋白を、外来通院RA患者43例について患者背景と共に検討した。RA患者の大部分は女性であることから、今回の検討対象を女性のみとし、年齢別に40歳代をA群(n=15)、50歳代をB群(n=18)、60歳代をC群(n=10)に分類し、この3群間について検討した。また、従来より検討を行っているリウマチ因子、CRP、IL-6、IL-8、可溶性IL-2Rを同時に測定した。
各項目との相関はリウマチ因子(r=-0.21)、CRP(r=-0.01)、IL-6(r=0.04)、IL-8(r=0.07)、可溶性IL-2R(r=0.41)で可溶性IL-2Rとのみ有意な相関を認めた。また、各群のRA患者は同年代の女性健常者対照に比べ3群ともp<0.001の危険率でRA患者が高値であった。一方、RA患者間での比較ではB群とC群間には有意差は認められないが、A群と比較してB群C群ともにそれぞれP<0.001の危険率で高値であった。
この結果RA疾患でのsFasは可溶性IL-2Rと相関していることから、sFasの高値にはT細胞リンパ球の活性化が関与していると推測される。
また、特にRA疾患の50歳代、60歳代でsFasが高値であったが、現在治療方法の一つとしてホルモンの投与がおこなわれており、その影響について検討する必要がある。また、血中sFasの高値が滑膜細胞のアポトーシスにどのような影響を及ぼしているのか、そしてそれがRAの病態とどのように関わっているのかについては現在検討中である。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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