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1998 年度 実績報告書

軟骨細胞遠心管培養系におけるメカニカルストレスとカルパインの変動

研究課題

研究課題/領域番号 10671357
研究機関京都大学

研究代表者

中川 泰彰  京都大学, 医学研究科, 助手 (90293860)

研究分担者 中村 孝志  京都大学, 医学研究科, 教授 (10201675)
キーワード軟骨細胞 / メカニカルストレス / m-カルパイン / 遠心力 / 内軟骨性骨化
研究概要

5週令のラット肋軟骨より成長軟骨細胞を単離し、遠沈管による培養を4から5週間行った。遠心力については、600,1500,3000rpmを選び、時間についても2日に1回の培養液の交換の時に、5分及び2時間を選択し、それぞれのサンプルにHE染色、サフラニン-O染色、m-カルパインの抗体を使った免疫組織染色を行った。また、培養後4,7,10,14,17,21,24,28日の各サンプルにたいし、組織学的検討と平行して、DNA量、プロテオグリカン量、アルカリフォスファターゼ活性、カルパイン活性、最終石灰化産物のカルシウム含有量を測定した。1500rpm、5分の遠心管培養系では、DNA量は7日目でプラトーに達し、それから14日までプロテオグリカン量の増加が見られ、それ以降、アルカリフォスファターゼ活性の上昇が起こり、カルシウム含有量は21日目から少しずつ増加していった。m-カルパイン活性は14日目で検出可能となり、28日目では、約4倍に上昇していた。28日目のサフラニン-〇染色では、酸性ムコ多糖が十分染色されており、免疫組織染色にて、m-カルパインは肥大軟骨細胞内及び細胞外基質に多数存在していた。これに比べ、600rpm、2時間及び3000rpm、2時間の遠心管培養系では、内軟骨性骨化がやや遅れる印象が持たれるデータとなったが、統計学的有意差がまだでておらず、今後標本数を増やして検討を続けていく予定である。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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