研究課題/領域番号 |
10671362
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
伊原 公一郎 山口大学, 医学部・附属病院, 講師 (90184788)
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研究分担者 |
坂本 相哲 山口大学, 医学部・附属病院, 医員(臨床)
勝部 浩介 山口大学, 医学部・附属病院, 医員(臨床)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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キーワード | 筋肉移植 / 骨格筋 / 成長因子 / 線維芽細胞増殖因子 |
研究概要 |
遊離筋肉移植の術後回復過程における、線維芽細胞増殖因子の関与を検討する目的で実験を計画した。Wister系雄ラットを用いて、膝窩動静脈を血管柄、坐骨神経を運動神経とする腓腹筋を剥離、挙上し筋肉移植モデルとした。筋肉の血行を、血管クリップにて一時的に遮断し、切離した坐骨神経を縫合した後、腓腹筋をorthotopicに移植した。術後4、6、8週で、ネンブタール麻酔下に、手術後および健側の腓腹筋を採取し、エタノール処理を行った後-80℃にて凍結保存した。 保存した検体について、塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)のmRNA発現を、RT-PCR法を用いて解析した。各検体からtotalRNAを抽出し、bFGFmRNAの発現の経時的変化について検討した。その結果、筋肉移植後4週の時点では筋組織内にbFGFの発現が認められるものの、6週以後は消失していた。また、健側の腓腹筋にはbFGFmRNAの発現は認められなかった。すなわち、bFGFは筋肉移植術後、比較的早期に筋組織内に発現し、その時期が筋肉内の神経再生時期と一致していることから、筋芽細胞の再生など脱神経変化に陥った筋組織の回復過程に関与している可能性が示唆された。 本研究の今後の展望としては、術後早期のモデルも作成し、より早期からのbFGF発現の変化についてのさらに詳細な解析を行い、bFGFの筋芽細胞の再生への関与について検討する必要がある。
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