• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

新規ヒト単球系細胞株を用いた破骨細胞実験系の確立

研究課題

研究課題/領域番号 10671364
研究機関香川医科大学

研究代表者

乗松 壽道  香川医科大学, 医学部, 教授 (00156241)

研究分担者 川上 公宏  香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (30270680)
森 諭史  香川医科大学, 医学部, 助教授 (00190992)
キーワード破骨細胞 / 単球 / 細胞株
研究概要

UG3は我々が急性骨髄性白血病患者から得られた白血病細胞より株化に成功した単球系の細胞株であるが、M-CSFおよびIL-4の存在下で破骨細胞様細胞が形成されることが確認されている。この研究は第1にUG3細胞より誘導された破骨細胞様細胞と正常ヒト破骨細胞との相同性を有するかを検討すること、第2に、株化細胞ゆえ、多量の破骨細胞様細胞を何度も繰り返し得ることができる点を生かし、簡便な手段で短期間に大量の破骨細胞様細胞を採取する培養系を確立すること、第3に得られた破骨細胞様細胞を用い、破骨細胞機能評価の実験系を確立し、種々の骨代謝調節因子のヒト破骨細胞の機能に与える影響を評価することを目的としているが、平成10年度の研究において以下のような進展があった。
第1にM-CSFおよびIL-4の存在下で形成される破骨細胞様細胞はTRAP染色陽性多核細胞という破骨細胞の形質を備えているが、骨基質吸収能を待たず(ハイドロキシアパタイト吸収能は持つ)、カルシトニンレセプターの発現も認められないことが判明した。そこで破骨細胞の形成には間質細胞の支持が必要とする従来の報告に基づき、マウス間質細胞株であるMC3T3-PA6(PA6)をM-CSFおよびIL-4の存在下で形成されたTRAP染色陽性多核細胞に添加したところ骨吸収能が認められるようになり、破骨細胞としての機能を発揮するようになった。
第2に1,25(OH)2D3が単球系細胞の細胞融合を促進するとの報告があることに着目し、M-CSFおよびIL-4に1,25(OH)2D3を加えるてみると、TRAP染色多核細胞の形成率が高まることが判明し、効率よく破骨細胞を形成することが可能となった。
以上の結果はすでに学会報告しており、現在論文投稿の準備を進めている。

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi