6日目の鶏胚の後肢芽を0.5%トリプシン溶液で4℃で20分間処理し、可及的に表皮を剥離した。その後、上皮下結合組織を0.1%トリプシン・0.1%コラゲナーゼ溶液で37℃にて30分間処理し細胞を分散させた。これらの細胞を1.3×10^6細胞/cm^2の濃度でLabteck Chamberプレートに撒き、10%ウシ胎児血清と抗生物質(ペニシリン;100U/ml、ストレプトマイシン;100μl/ml)を含むα-MEM培地で培養した。培養1日目に500ng/mlの濃度のrhBMP-2を添加し、さらに2-4日間培養後にアルカリフォスファターゼ染色、アルシアンブルー染色し、軟骨細胞への分化を検討した。アポトーシスの同定は、TUNEL法を用いた。 BMP-2の添加群では軟骨用結節の染色性が非添加群よりも強く、またアルカリフォスファターゼ陽性細胞数も増加していた。さらに、BMP-2の添加により軟骨様結節間の細胞のアポトーシスも増加した。すなわち、BMP-2は6日鶏胚肢芽間充織細胞の軟骨細胞への分化促進作用とアポトーシスを促進することが示唆された。
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