研究課題
アジュバント関節炎における骨組織の遺伝子発現の経時的変化をノーザンブロッド法、RT-PCR法により検討した。アジュバント関節炎の骨と骨髄では、初期よりIL-1,TNFa,Cox-2mRNAの発現が亢進し、これに伴い骨芽細胞分化と機能を示すBMP-4とbALPのmRNAの発現が低下していた。すなわち、骨量減少発症の過程では、炎症性サイトカインとプロスタグランジンが主に骨髄細胞より産生され、骨芽細胞へparacrineに作用し、骨形成の低下が起きると考えられる。