幼少の実験動物(Wistar系ラットを使用)の頚椎部から労脊柱筋を剥離、一部椎間関節、棘間靭帯を切除、さらにC1、C2の椎弓を後方よりワイヤー固定した。(同手術には、科学研究費補助金で購入した小動物用マイクロ手術器具を使用した。)ラットの成長に伴い、経時的に、ソフテックスによるX線撮影を行い、頚椎弯曲の変化を観察した。 X線上、一時的に局所性後弯変形を作成できた例もあるが、現在のところ、成長に伴い、さらにそれがremodeling変化を来したものはない。 人間の頚椎と比べ、ラットは、労脊柱筋が強力であること、頭部の重量が軽いこと、四つ脚であることなどが理由と思われる。今後、手術方法の改良(頭部の重量を分銅などで重くする、椎弓切除など後方の侵襲をおおきくする)実験動物の変吏(二本足の鳥類に変更する)などを行い、実験を続行する予定である。
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