研究概要 |
これまでの免疫組織化学による検討で、ddN系およびC57BL系マウス間の中枢神経系神経伝達物質、神経ペプチドに認められる相違としていくつかのものが上がっている。このうちモノアミン神経系である黒質-線状体ドパミン神経系細胞数、青班核ノルアドレナリン神経系細胞数には有意な差がありこれらの産生に関る酵素としてtyrosine-hydroxyraseを検討対象とした。また、覚醒、痛みなど麻酔の作用と関連の深い作用を有するNPYも多部位においてその系統差が著名であることから検討対象とした。他にMet-enkephalineの前駆物質であるpreproopiomelanocorthineを予定している。NPYについての検討では、今のところ系統間に相違はみとめられていない。現在tyrosine-hydroxyrase,preproopiomelanocorthineを検討中である。
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