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1998 年度 実績報告書

下行性疼痛抑制系のイノシトールリン脂質代謝に対する麻酔薬の影響

研究課題

研究課題/領域番号 10671421
研究機関長崎大学

研究代表者

柴田 治  長崎大学, 医学部・附属病院, 助教授 (80136671)

研究分担者 橋本 茂  長崎大学, 医学部, 助手 (70295062)
キーワードイノシトールリン脂質 / 麻酔薬 / ノルアドレナリン
研究概要

青斑核から脊髄に投射したノルアドレナリン作動性ニューロンは下行性抑制系とよばれ、脊髄後角に神経線維を送り、そこで侵害受容性疼痛を中枢へ中継する二次ニューロンの細胞体にシナプス接続している。ノルアドレナリン作動性ニューロンの終末部から放出されたノルアドレナリンは二次ニューロンの細胞体であるαアドレナリン受容体に作用する。α_1アドレナリン受容体が刺激されるとα_2アドレナリン受容体を介した反応を抑制することから、α_1アドレナリン受容体も下行性抑制の調節に関与していることが示唆される。そこでノルアドレナリンED_<50>で亢進させたイノシトールリン脂質代謝(PI)レスポンスに対して麻酔薬の影響について調べる。
平成10年度はノルアドレナリンED_<50>で亢進させたPIレスポンスに対してα_2アドレナリン受容体作動薬であるクロニジンとデキサメデトミジンがどのように作用するかについて検討した。
動物実験委員会の承諾を得た後、雄性ウイスターラット(250-350g)24匹を対象とし、ネンブタール麻酔後速やかに胸部脊髄を取りだし幅1mmの横断切片を作成した。5mM LiClと[^3H]ミオイノシトールを含むK-H液にクロニジンまたはデキサメデトミジンを投与し、15分後に2.5μMのノルアドレナリンを投与し60分間インキュベートし、PI代謝産物の[^3H]イノシトール1リン酸(IP_1)を測定した。クロニジンはノルアドレナリン誘発性PI反応を濃度依存性に抑制したが、デキサメデトミジンは影響なかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shu Iwanaga: "The role of α_1-adrenoceptors in clonidine-induced contraction and relaxation of cut aorta" Research communications in molecular pathology and pharmacology. (in press).

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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