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1999 年度 実績報告書

下行性疼痛抑制系のイノシトールソン脂質代謝に対する麻酔薬

研究課題

研究課題/領域番号 10671421
研究機関長崎大学

研究代表者

柴田 治  長崎大学, 医学部・附属病院, 助教授 (80136671)

キーワードイノシトールソン脂質 / 麻酔薬 / クロニジン / カテコラミン / 気管平滑筋
研究概要

題名 クロニジンはイノシトールリン脂質代謝を介して気管平滑筋の収縮を抑制する
クロニジン(Clo)はCa^<++>の細胞内流入の抑制と筋小胞体からCa^<++>の放出を抑制するが、細胞内情報伝達系に関する詳しい報告はない。Ca^<++>の細胞内流入と筋小胞体からCa^<++>の放出にはイノシトールリン脂質(PI)代謝が関与していることから、ラット気管平滑筋の収縮とPI代謝に対するCloの影響について検討した。
方法 動物実験委員会の承諾を得た後、雄性ウイスターラット(250-350g)16匹をネンブタール麻酔後、気管を取りだし(1)幅3mmのリングに切断した。酸素95%二酸化炭素5%で通気したKrebs-Henseleit(K-H)液中で1.5gの静止張力を与え定常状態をえたのち、0.55μMのカルバコール(CCh)を投与して収縮させ、30分後にCloを投与した。(2)気管を縦切開後、幅1mmに切断した。5mMLiClと[^3H]ミオイノシトールを含むK-H液にCloを投与し、15分後に0.55μMのCChを投与し60分間インキュベイトし、[^3H]イノシトール1リン酸(IP_1)を測定した。結果はANOVAを用いPく0.05を統計学的に有意のある差とした。
結果 CChによる気管平滑筋の収縮はCloにより濃度依存性に抑制され、300μMでは静止張力に戻った。CChによるIP_1産生はCloにより濃度依存性に抑制された。CloによるIP_1産生抑制と収縮抑制との間には有意な相関があった。
結論 CloはPI代謝を抑制することにより気管平滑筋の収縮を抑制することが示唆される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shu Iwanaga: "The role of α_1-adrenoceptors in clonidine -induced contraction and relaxation of rat aorta"Research Communications in Molecular Pathology and Pharmacology. 102(2). 137-147 (1998)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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