研究概要 |
1. 本研究にあたって必須である患者肝静脈内カテーテル留置法は従来、X線透視下に行われ、その手技は重症患者に行うのが煩雑であったが、今回、腹部超音波誘導下にベッドサイドで、容易に可能な方法を開発した。6名の患者で右大腿静脈より、セルジンガー法を用いて7.5Frの肺動脈カテーテルを挿入して、3.5MHzコンベックス型プローべを用いて下大静脈IVC縦断面に右肝静が流入する部位を描出する。先端確認後、肝臓横断面から描出.此の方法により、ベッドサイドで70%程度の患者に簡便にカテーテルを留置できる新しい方法を試み、今後周術期患者の肝血行動態モニタリング、肝機能の評価に有用な方法になると思われる。 (第10回日本モニター学会総会、東京、1999年 月発表予定) 2. 4名のentiry riteriaを満たす敗血症性多臓器不全患者でポリエチレングリコール500mlで全腸管洗浄を行った群の採血を(1)コントロール、(2)洗浄開始3時間、(3)洗浄開始6時間、(4)洗浄開始12時間、(5)洗浄開始24時間、(5)洗浄開始48時間で、肝静脈血、動脈血を合計48検体採血を行い、-80℃で保存中である。 全腸管洗浄群はあと6名必要で、今後14カ月間を要すると思われる。現在のサンプル数が96検体に達した後TNFα、IL-6、IL-8、ICAM-1,ELAM-1、sFas,bcl2の購入中のキットで、またNoxも測定予定である。
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