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1998 年度 実績報告書

レボブピバカインに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10671427
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

高崎 眞弓  宮崎医科大学, 医学部, 教授 (30094212)

研究分担者 香月 博  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (80194786)
キーワードレボブピバカイン / ロピバカイン / 坐骨神経 / 活動電位
研究概要

ブピバカインは長時間作用性で知覚神経遮断作用が強いという優れた特長を持つ局所麻酔薬であるが、心臓に対する毒性が強いために有効に利用されていない。ところが、心臓に対する毒性は、ブピバカインの光学異性体であるR-ブピバカインで強いことが明らかになった。一方のS-ブピバカイン(レボブピバカイン)は毒性が弱く、有望視されている。欧米ではブピバカインと化学構造が類似するロピバカインの光学異性体S-ロピバカインが市販された。しかし、S-ロピバカインとS-ブピバカインを直接比較した実験はない。研究代表者らは、平成8・9年度科学研究費補助金の援助を受けてS-ロピバカイン,S-ブピバカイン,R-ブピバカインの麻酔効果をアメリカザリガニの軸索を用いて行い。S-ブピバカインの効果がS-ロピバカインより強いことを報告した。今回は、ラットの坐骨神経を用いて比較検討することを目的とした。
ペントバルビタール麻酔下に体重350〜490gのラットから坐骨神経を取り出し(n=119)、ただちに潅流用チャンバーに固定してHEPES-Locke液で潅流した。刺激装置を用いて低頻度(0.1Hz)または高頻度(5Hz)0.1msecの域値上刺激を用いて刺激し、他方で活動電位を記録した。炭酸水素イオンを含まないHEPES-Locke液を用いて、S-ロピバカイン,S-ブピバカイン,R-ブピバカインの0.2,0.4,0.8mM溶液をpH7.4で作製し、この中の1つを15分間潅流した。
いずれの局所麻酔薬も低頻度および高頻度刺激で濃度に依存して活動電位を抑制した。0.8mM溶液の高頻度刺激で、R-ブピバカインはS-ブピバカイン,S-ロピバカインより強く活動電位を抑制したが、それ以外の濃度および低頻度刺激では有意差はなかった。
ラット坐骨神経の複合活動電位の観察では、S-ブピバカインとS-ロピバカインの効果に差がなかった。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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