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1998 年度 実績報告書

Dynamic Organ Culture法によるプロポフォールの肝、腎障害性

研究課題

研究課題/領域番号 10671428
研究機関鹿児島大学

研究代表者

鮫島 照子  鹿児島大学, 医学部, 助手 (10041328)

研究分担者 門田 善民  鹿児島大学, 医学部附属病院, 助手 (60177483)
キーワードプロポフォール / 肝障害 / dynamic organ culture
研究概要

【研究方法】雄ウィスター系ラット8匹を用いた。断頭後開腹し肝を取り出し、肝の各葉より径8mmの円柱を切り出した。Brendel/Vitron tissue slicerに肝円柱をセットし、スライス(20-25mg)を作製した。酸素化したWaymouth培養液の1.6mlの入ったバイアルにスライス3枚をのせたVitron/Titanium rollerを入れ、37℃で2時間、dynamic organ culture incubator中で前培養を行った。前培養後バイアルをプロポフォールの濃度により、プロポフォールを添加しないコントロール群、鎮静時の血中濃度である1μg/mlの低濃度群、催眠濃度である4μg/mlの中濃度群、CP50時の15μg/mlの高濃度群の4群に分けて4時間まで培養を行った。プロポフォール添加群はプロポフォールの濃度を維持するため、1時間ごとにプロポフォールを追加した。4時間まで1時間ごとにスライス中K^+濃度を測定し、また培養液中AST,ALT活性とプロボフォールの濃度を測定した。【結果】(1)4時間培養中プロボフォール濃度は低濃度群で0.4〜2.1μg/ml、中濃度群3.5〜9.9μg/ml、高濃度群8.5〜20.5μg/mlであった。(2)スライス中K^+濃度はいずれの群のどの時間でも70-80nmole/mgに維持され、コントロール群と同程度であった。(3)培養液中へのAST,ALT遊離は培養につれてわずかながら増えてきたが、コントロール群と同程度であった。【結論】いづれの濃度のプロポフォール群でも細胞内カリウムが保持され、プロポフォールによるAST,ALT遊離が起こらなかった事より、プロポフォールによる肝細胞障害はないことが示唆された。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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