方法:ネコを用いた。笑気-酸素-ハロタン麻酔下にて外科的操作を行い、除脳、L1-2間での脊髄切断を行い、椎弓切除後脊髄を露出した。外科的操作終了とともに100%酸素のみにて調節呼吸を行った。左後肢に興奮性受容野をもつ第五層型細胞活動は、細胞外微小電極法により導出された。実験を以下の如く3群に分け、第五層型細胞活動を観察した。(1)切開を加え、60分間観察する。(2)ケタミン前投与群:ケタミン3mg/kgもしくは10mg/kgを静脈内投与し、誘発発射活動を50分間観察した。ケタミン前投与群では、皮膚切開1分後の第五層型細胞活動の発射活動を対照群と比較した。ケタミン前投与群では、皮膚切開1分後の第五層型細胞活動の発射活動を対照群と比較した。ケタミン静脈内投与後55-60分の第五層型細胞活動の発射活動の平均値を各々ケタミン前投与群とケタミン後投与群とで比較した。結果ケタミン3mg/kgと10mg/kgの前投与群後投与群ともケタミン静脈内投与後55-60分の誘発発射活動を同程度に抑制した。従って、ケタミンの前投与群の有用性は観察されなかった。この結果は、侵害刺激として用いたフォルマリンの結果と異なる
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