研究概要 |
1. 脈波伝播速度の指標として心電図のR波からパルスオキシメトリーの指尖脈波の立ち上がりまでの時間をとる方法を採用して脈波伝播時間の測定に成功した.簡単で再現性が高い. 2. この方法による知見を学会で発表し,さらに発表する予定である. 3. 上腕緊迫で,脈波伝播時間は16%延長し,脈波伝播速度は17%低下した. 4. 上肢を挙上の場合と懸垂の場合とで,脈波伝播時間が著しく異なることを見出した. 5. 従来の手法を用いた脈波伝播速度の測定によって,大動脈の人工血管置換が脈波伝播速度を大幅に加速することを見いだし,論文として完成して出版した(文献1). 6. Moens-Korteweg式の改変と回路シミュレーションの精緻化を実施中である. 7. 研究の派生として,気管内チューブのカフの側圧の計算に成功した. 8. この研究の派生として,コンピュータの応用によって古い研究の再現に成功した. 9. 以上の結果は,学会と論文の発表の他に,次の特別講演でも報告した Suwa K.Pulse wave propagation:why arterial pulse pressure widens towards the periphery.4th Far Eastern Anesthesia Refresher Course,ハバロフスク,6,1999
|