研究課題/領域番号 |
10671485
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
伊藤 直樹 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (60193504)
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研究分担者 |
田口 圭介 札幌医科大学, 医学部, 助手 (70281235)
高木 誠次 札幌医科大学, 医学部, 助手 (50305231)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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キーワード | 男子不妊症 / 精子数 / 精子運動率 / apoptosis / apoptosis |
研究概要 |
男子不妊症はその発症原因も様々で、治療法も十分に確立されていない。今回いくつかの視点から男子不妊症の原因、最近懸念されている生殖能低下という点に関する疫学的検討を行った。 従来、男子不妊症患者に対しては精液検査を行い、精子数・精子運動率が正常であれば「異常なし」と判断していた。しかし、パートナーにも検査上異常を認めず、精液検査にて精子数・精子運動率が正常でありながら不妊症であり、精子の受精能など機能性不妊症を疑う症例の存在は臨床上問題となっていた。本研究はそのような機能性不妊症の質的精子機能異常を明らかにすべく行われた。すでに妊孕性が確認されている妊婦パートナーを正常対象とし機能性不妊を疑う症例に対して精子運動性の質をCASA(computed assisted sperm analyzer)を用いて検討したが、明らかな差は見いだせなかった。PENETRAK、Acrobeads testも同様に明らかな質的異常を見いだすことはできなかった。 そこで、男子不妊症例における精子形成能自体の異常を検索する目的で、apoptosisをTUNEL法で、cell proliferative activityをBrdUを用いた免役組織化学的手法により検討した。その結果、男子不妊症における精子形成能低下は一様ではなく、一部にはstem cellであるspermatogoniaのrenewalが不良な例など、いくつかのtypeに分類された。 さらに、疫学的検討として、正常成人男子ボランティアの精子数・精子運動率を調査したが、全体と妊孕性を有する集団との間に明らかな差はなく、不妊候補群が増加しているとことは認められなかった。 男子不妊症の原因の1つとして疑われる機能性不妊に関しては残念ながら明らかには出来なかった。むしろ精子形成能の段階での異常が重要であることは示唆された。さらに最近問題となっている精子数低下の問題に関しても、疫学的検討から明らかな精子数低下の事実は認められなかった。
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