研究概要 |
Lewisラット腎をBrown-Norwayラットに腎移植し,FTY720を経口投与すると有為に移植腎の生着がみられた。この際,末梢リンパ球の劇的な減少がみられ,この末梢リンパ球がBNラットのリンパ組織へ急速に移行することが,FACS測定で確認された。このホーミング現象の促進とともに,移植腎へのリンパ球浸潤が抑制されることが免疫染色にて証明された。この機序として,インテグリンの質・量的変化が考えられるが,L,E-セレクチンの変化では,有為なものはなかった。現在,GlyCAM-1,MAdCAM-1(α4βインテグリン)について,検討中である。
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