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1998 年度 実績報告書

卵巣機能調節における性分化決定因子の意義の検討

研究課題

研究課題/領域番号 10671519
研究機関東京大学

研究代表者

大須賀 穣  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (80260496)

研究分担者 堤 治  東京大学, 医学部・附属病院, 助教授 (60134574)
キーワード性分化 / 卵巣機能 / SF-1 / DAX-1
研究概要

卵胞発育と各種性分化関連物質との関係を検討するため、体外受精胚移植プログラムにより約30人より200検体におよぶ卵胞液と顆粒膜を採取。これとは別に正常月経周期における卵胞液も10検体程度採取した。卵胞液中の各種ホルモン(エストラジオール、プロゲステロン、テストステロン、hCG)を既に測定した。採取された顆粒膜よりRNAを抽出。RT-PCRによりSF-1の発現を確認した。また、DAX-1の発現についても確認しており、現在、定量的RT一PCRにより発現量を定量中である。
これと平行して卵胞発育に関連の深い、他の因子と性分化関連物質の関連を検討するため、卵胞液中hepatocyte growth factor(HGF)の解析を行った。卵胞液よりヘパリンアフィニティカラムを用いてHGFを暫定的に精製し、HGF特異抗体を用いてウェスタンブロットを施行。卵胞液中HGFはsingle chain formであることを確認した。また、ELISA法により定量したところ、血液中の約100倍の濃度であることが判明。卵胞液中でHGF濃度はプロゲステロン、hCG濃度と相関を示し、卵胞発育において何らかの役割を担っていることが示唆された。また、パーコール分離された顆粒膜細胞分画の粗ホモゲネート中にHGFとそのレセプターであるc-metがRT-PCRにより検出され、パラクラインまたはオートクラインの機構が推測された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 大須賀 穣: "性の分化とその異常" 産婦人科の世界. 50. 3-9 (1998)

  • [文献書誌] 大須賀 稔: "性腺形成異常の診断治療における腹腔鏡" ホルモンと臨床. 46(9). 45-52 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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