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1999 年度 実績報告書

プロテアーゼを介した扁平上皮癌関連抗原SCC抗原-1のアポトーシス抑制効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 10671547
研究機関山口大学

研究代表者

住浪 義則  山口大学, 医学部・附属病院, 講師 (50253141)

研究分担者 縄田 修吾  山口大学, 医学部, 助手 (60294625)
キーワードSCC抗原-1 / SCC抗原-2 / アポトーシス / serpin / twe・hybrid
研究概要

今回SCC抗原-1と非常に相同性の高いSCC抗原-2においても同様のアポトーシス抑制効果があるかを調べた所、SCC抗原-2も抗癌剤や放射線によるアポトーシスを抑制した。UVあるいは抗癌剤SN-38によるアポトーシスにおいてSCC抗原-1の作用部位についてさらに詳細に検討した所、SCC抗原-1の存在はcaspase-2、caspase-8には影響を与えずBcl2の発現を誘導しアポトーシスを抑制している可能性が示唆された。しかしながら放射線によるアポトーシスにおいてはSCC抗原-1の存在によるBcl2の変化は認められなかった。このことは様々なアポトーシスによりシグナルの流れが異なること、およびSCC抗原-1がBcl2に直接働いているのではなく、それよりも上流に働いている可能性を示しているものと思われる。酵母two-hybrid systemを用いてSCC抗原-1及びSCC抗原-2の標的分子を解明するため、昨年度beitとなるSCC抗原-1及びSCC抗原-2のcoding region全体をGAL4 DNA binding domain plasmid(pAS2-1)に入れた物を作成し、本年はこれらと人keratinocyteからつくられたcDNAを含むlibraryとの間の反応を調べた。しかしながらSCC抗原-1及びSCC抗原-2共にcandidateとなるproteaseをこのsystemでひらうことができなかった。これはSCC抗原-1、-2、共に分子量45KDaと大きく核内に移行することが困難なために標的分子との結合が起きなかったと考えられた。そのため現在N末側約100アミノ酸を削ったpAS2-SCCA1delta、pAS2-SCCA2deltaを作成した。今後これらを使い標的分子の検索を施行する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Yoshinori Suminami: "Inhibition of apoptosis in human tumor cells by the tumor-assosciated serpin, SCC antigen-1"British Journal of Cancer. 82. 981-989 (2000)

  • [文献書誌] Akihiro Murakami: "Specific detection and quantitation of SCC antigen-1 and SCC antigen-2 mRNA by fluorescence-based asymmetric semi-nested reverse transcription-PCR"Tumor Biology. (in press).

  • [文献書誌] Yoshinori Suminami: "Biological Role of SCC Antigen"Tumor Biography. 19. 488-493 (1999)

  • [文献書誌] Shugo Nawata: "Identification of squamous cell carcinoma antigen-2 in tumor lissue by two-dimensional electrophoresis"Electrophoresis. 20. 614-617 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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