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2000 年度 実績報告書

卵胞閉鎖機構におけるアポトーシスの意義およびその調節に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10671548
研究機関徳島大学

研究代表者

苛原 稔  徳島大学, 医学部・附属病院, 講師 (20160070)

キーワードInterleukin-1β / ICE / サイトカイン / 卵巣 / 卵胞発育 / 卵胞閉鎖 / TNFα / GnRH
研究概要

本研究では、卵胞閉鎖機構におけるアポトーシスの意義とその調節機構を検討する目的で、卵巣におけるInterleukin-1 β converting Enzyme(ICE)の存在およびin vivoでの性周期における変動、卵巣細胞培養系を用いて、卵巣培養細胞でのICEの時間的変化およびICEの産生を調節する因子について、ICEmRNAの発現量の変化を目安にして検討した。
1)ICEmRNAはラット卵巣に存在した。しかし、そのレベルはICEmRNAが最も多い脾臓の10%程度であった。
2)PMSG-hCG投与時、卵巣のICEmRNAはPMSG投与中は変動なっかたが、hCG投与後6時間目から急速に増加しはじめ、24時間目まで上昇が続き(ピークは投与前の152%)、48時間目にはもとのレベルまで減少した。
3)卵巣培養系での時間経過によるICEmRNAの動態では、培養開始後24時間目でICEmRNAのピークを認めた。
4)視床下部・下垂体ホルモンでは、GnRHがICEmRNAの発現を約140%、アンドロゲンが約160%、TNFαが約200%に増加させた。一方、デキサメサゾンはICEmRNAの発現を60%に減少させた。
以上より、Fasシステムによるアポトーシスの活性化の指標となるICEが卵巣に存在すること、またICEが排卵機構と密接に関係すること、さらに卵胞閉鎖に関与することが知られているGnRH、アンドロゲン、TNFαは、ICEmRNAの発現を増加させることにより、アポトーシスの活性さる可能性化が明らかとなり、ICEを介したアポトーシス機構が、卵胞閉鎖に関与する可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ushigoe,K.,Irahara,M., et al: "Biol.Reprod."Production and regulation of cytokine-induced neutrophil chemoattractant in rat ovulation. 121-126 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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