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1999 年度 実績報告書

ラット聴覚野の免疫組織学的領域分け

研究課題

研究課題/領域番号 10671584
研究機関東京大学

研究代表者

前田 陽一郎  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (00312314)

研究分担者 小崎 寛子  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (40234744)
キーワード聴覚野 / 領域分け / 免疫細胞化学 / カルシウム結合タン白
研究概要

ラット聴覚野の同定と領域分けを、組織学的に試みた。ラット聴覚野は、大脳後部、側頭葉にあたる部位にあり、完全に脳の表面に露出していることが特徴である。結果、隣接する体性感覚野、視覚野などと近い位置にある。ニッスル染色(Ni)、パルブアルブミン免疫染色(PV)、カルビンデイン免疫染色(Cd)、アセチルコリンエステラーゼ染色(AchE)、サイトクロームオキシダーゼ染色(CO)を行って比較した。結果として、パルブアルブミン、カルビンデイン、アセチルコリンエステラーゼ、サイトクロームオキシダーゼでのいずれでも、聴覚野と思われる部位は染色された。パルブアルブミンと、カルビンデインで染色される部位はほぼ一致するが、アセチルコリンエステラーゼ、サイトクロームオキシダーゼで染め出される部位は、それよりやや狭く、他の種との比較から、一次野に相当する部位ではないかと推定される。カルビンデインで染め出される部位は、濃淡の差は認めにくいが、パルプアルブミン染色では、中央がやや濃く、周囲に向かって、淡くなっていく、グラデイエーションが認められた。他の感覚野との距離が近いため、複数の染色を用いた方が確実な同定、領域分けができることが推定された。少なくとも5つの領域に分けられることが推定された。電気生理学的には、潜時が10msec、30msec、70msec、100msec付近に発火がみられ、周辺部はやや中央部より潜時が長い傾向がみられた。MLR、SVRの起源の一部をなしていることが推定された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] H.Kosaki, et al.: "Tonotopic Organization of Anditory Cortial Fields Delinected by Parvalbmin Immuno histochemisty in Macage Monkeys"J. Comparative Neunlogy. 386. 304-316 (1998)

  • [文献書誌] 小崎寛子、加我君孝: "ニホンザル一次聴覚野における刺激側の影響について"Otology Japan. 9. 551-555 (1999)

  • [文献書誌] Kosaki H., et al.: "Streams for auditory processy in Japanese monkey cortex"Proc. Soc. Neuroscience. 25. 1421 (1999)

  • [文献書誌] 加我君孝編、小崎寛子著: "中枢性聴覚障害:聴覚皮質中枢間の神経結合"医歯薬出版. 270 (2000)

  • [文献書誌] 加我君孝編、小崎寛子著: "耳鼻咽喉科学(1)**神経の活動"中外医学社. 50 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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