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1998 年度 実績報告書

上気道ウイルス感染に対する粘膜免疫機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10671608
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

斉藤 匡人  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (80205658)

研究分担者 戸川 彰久  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手
山中 昇  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (10136963)
キーワード粘膜免疫 / ウイルス感染 / 習慣性扁桃炎 / costimulatory signal
研究概要

扁桃、アデノイドにおけるcostimulatory signalの発現の検討
症例及び方法
ヒトロ蓋扁桃(習慣性扁桃炎症例と扁挑肥大や睡眠時無呼吸症候群などの非炎症性扁桃症例)と咽頭扁桃(アデノイド肥大症例)からリンパ球を分離し、PE-CD40L,CD28抗体とFITC-CD40,CD80あるいはCD86抗体で二重染色し、フローサイトメトリー(FACStar)で解析した。
次に、リンパ球をIL-4+抗CD40抗体やSEB(staphylococal enterotoxin B)さらにRSV(respiratory syncytial virus)を加え、3日間培養後のcostimulatory signalの発現を比較した。
成績
1) 扁桃炎の既往のない扁桃に比較して、習慣性扁桃炎に罹患した扁桃リンパ球においてCD80,CD86の発現が有意(p<0.05)に低下していた。
2) 口蓋扁桃に比較して咽頭扁桃のリンパ球のCD80,CD86の発現が高い傾向にあった。
3) IL-4+抗CD40抗体、SEB、RSV各々の刺激によって扁桃炎の既往のない扁桃、習慣性扁桃炎に罹患した扁桃リンパ球共にCD80,CD86の発現が有意(p<0.05)に増強した。
考察
習慣性扁桃炎のリンパ球はin vitroでは細菌、ウイルス刺激に反応しcostimulatory signalの発現が増強されるが、in vivoではその発現が抑制されており、免疫応答が低下している状態であることが示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 後藤浩伸: "口蓋扁桃におけるcostimulatory factorの検討" 耳鼻咽喉科免疫アレルギー. 16(2). 184-185 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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