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1999 年度 実績報告書

感音難聴のミオシンVIIA遺伝子変異のスクリーニングと遺伝子解析

研究課題

研究課題/領域番号 10671609
研究機関自治医科大学

研究代表者

菅原 公明  自治医科大学, 医学部, 講師 (50179123)

研究分担者 市村 恵一  自治医科大学, 医学部, 教授 (00010471)
栫 博幸  自治医科大学, 医学部, 助教授 (40201412)
キーワード遺伝性難聴 / 遺伝子解析 / ミオシン / コネキシン
研究概要

ミオシンVIIA遺伝子上に遺伝子変異が認められている難聴家系について、遺伝子解析を行った。この遺伝子異常により常染色体優性遺伝形式で感音難聴が生じるため、自ら希望する家族構成員について遺伝子変異の有無を調べた。発症者は9塩基欠失をミオシンVIIA遺伝子上に持つため、血液より抽出したゲノムDNAから同遺伝子の変位部位近辺の塩基配列を決定し、変位の有無を調べた。発症者はすべて1対の染色体のうち片方のみに9塩基置換を持っていた(ヘテロ接合)。対して健聴者は同遺伝子変異を全く持ち合わせていなかった。この家系の難聴者は加齢に従い難聴が進行し、成人前後に中等度から高度難聴に至る。遺伝子変異の有無を調べることで難聴家系の若年者について、近い将来、聴力が低下するのか否かを助言する事ができた。他の常染色体優生遺伝形式で難聴を呈する家系についても、同様にミオシンVIIA遺伝子解析を行ったが、同遺伝子上に変異を有する家系は認められなかった。常染色体劣性遺伝形式で難聴を呈する家系については、ミオシンVIIAの遺伝子変異が見られたという報告は認められないため、他の遺伝子異常の可能性が高いと判断し、劣性遺伝の難聴に多く見られるコネキシン26遺伝子変異の有無を調べた。既報告の変異部位であったが、2家系において同遺伝子上の変異が認められた。コネキシン26遺伝子異常については、現在も遺伝性難聴家系についてスクリーニングを続けている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Ken Kitamura, Katsumasa Takahashi, Hiroyuki Kakoi, Taro Sugimoto, Herbert Silverstein: "A Morphological and morphometric study of the peripheral process of the human vestibular nerve following posterior cranial fossa neurectomy"The Journal of Laryngology and Otology. 113. 967-972 (1999)

  • [文献書誌] Ken Kitamura, Katsumasa Takahashi, Yoshihiro Noguchi, Yasushi Kuroishikawa, Yuya Tamagawa, Kotaro Ishikawa, Keiichi Ichimura, Hideo Hagiwara: "Mutations of the Pendred syndrome gene (PDS) in patients with large vestibular aqueduct"Acta Otolaryngol(Stockh). (発表予定).

  • [文献書誌] Sakai O, Curtin H, Akifumi Fujita A, Kakoi H, Kitamura K: "Otosclerosis : CT and MR Findings"Am J Otolaryngol. (発表予定).

  • [文献書誌] Yasushi Ohta, Keiichi Ichimura: "Changes in epidermal growth factor receptors in olfactory epithelium associated with aging"Annals of Otology, Rhinology & Laryngology. 109. 95-98 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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