研究概要 |
双極子追跡による中枢聴覚路の検討の結果、以下のような研究成果が得られた。 1 聴性中間反応のPb成分は覚醒時に比較し、睡眠時にて正中寄りに位置した。 2 聴性中間反応のNb,Pb成分は睡眠時の上行性網様体ふかつ系の機能低下・抑制により総体的に脳幹部の活動性が高まる結果、双極子が睡眠時に正中に位置するものと考える。 3 頭頂部緩反応・N1成分の双極子は音刺激反対側の側頭回に近似され、その位置は高周波数ほど、より深部に位置した。 4 頭頂部緩反応・N1,P2成分の双極子は刺激反対側の側頭部に位置した。 5 語音刺激によるP2成分双極子はトーンバーストによる刺激時と同様に刺激反対側の側頭回に近似される傾向が認められた。
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