研究課題/領域番号 |
10671678
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
一瀬 正治 千葉大学, 医学部・付属病院, 教授 (90082156)
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研究分担者 |
嶋田 裕 千葉大学, 医学部, 教授 (70009116)
吉本 信也 千葉大学, 医学部・付属病院, 講師 (90220748)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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キーワード | 細胞移植 / 外科的皮弁 / 血管新生 / 細胞増殖因子 |
研究概要 |
1.皮弁挙上予定部位への自己骨髄細胞の播種による皮弁延長効果 挙上予定部位へあらかじめ自己骨髄細胞を皮下に播種しておくことによりその血管新生誘導効果により皮弁の延長が得られるかをF344ラットを用いて検討した。皮弁の著明な延長効果は認められなかったが、播種部位の酸素分圧が正常圧であることが影響していると考えられた。 2. 皮弁挙上予定部位へのbFGFの術前局所投与の皮弁延長効果への影響 細胞移植ではなく血管新生因子の直接投与により事前に血管組織を誘導し、皮弁延長効果を得られるかを検討した。挙上10日前に、マトリジェル、ヘパリンと共に投与するとその部位に一致して血管に富んだ組織が誘導でき、無処置の対照群に比較して統計学的に有意な生着面積の増大を認め、成長因子の生体内投与に当たっての担体の選択の重要性が示唆された。 3.血行不良部位への自己骨髄細胞播種による皮膚移植床の改善効果 血行不良部位に対し自己骨髄細胞を播種することにより新生血管の誘導及びそれによる皮膚移植床としての状態の改善効果があるかを調べた。レシピエントラットの背部に凍結傷害創を作成し、同系ドナーよりの骨髄細胞を皮下に播種した。10日後に播種部を観察し、同部に腹部よりの全層植皮を行ったが、植皮片はすべて壊死に陥り、生理食塩水を注入した対照群との差は認められなかった。播種前の組織の傷害が過度に重かったためとも考えられ、今後中等度の虚血傷害モデルの開発が必要であると思われた。
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