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2000 年度 研究成果報告書概要

上顎の3次元的骨延長に対する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10671683
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 形成外科学
研究機関岩手医科大学

研究代表者

小林 誠一郎  岩手医科大学, 医学部, 教授 (00295966)

研究分担者 本多 孝之  岩手医科大学, 医学部, 助手 (30275549)
研究期間 (年度) 1998 – 2000
キーワード骨延長 / 骨延長器 / Le Fort II / ウサギ / 計測 / 3次元 / 組織 / 上顎
研究概要

家兎を用いた上顎骨延長術のモデルを作成し、上顎の3次元的骨延長について実験、検討した。
方法:家兎を用いたLe Fort II型骨切り術のデザインで、上顎骨延長術のモデルを作成した。手術は、家兎をネンブタール静脈内投与で全身麻酔し、鼻根部を経由し両側頬骨部を結ぶ皮切を加え、骨膜下に頬骨弓部、前頭鼻骨縫合部を露出し、両側頬骨弓から前頭鼻骨縫合部でLe Fort II型骨切りを行い、骨切り部前後をはさむ様に両側頬骨-上顎骨部、前頭-鼻骨部の3ヵ所に骨延長器を打ち込み、皮下組織、皮膚を縫合した。
骨延長は、術後それぞれの骨延長器を0.125〜0.25mm/dayで20日間延長し行った。骨延長は、すべての延長器の延長速度を等しく行うグループ、延長器により延長速度を変化させるグループを作成した。
延長終了後にネンブタール過量投与を行い安楽死させ、頭蓋骨を採取。延長部の骨組織は病理組織学的に解析し、頭蓋骨全体はdry skullとし計測・解析した。
結果:(1)家兎を用いたLeFort II型骨切り術のデザインを検討し、上顎骨延長術のモデルを決定した。
(2)2次元・3次元的解析を行うための画像解析システムを整備し、その操作について習熟した。
(3)骨延長器は、楔状の固定部分を有するものを考案し、骨切り部前後に打ち込むのみの、ルーズな固定法で行ったが、延長量や延長部位により固定や延長が不十分なものがみられた。
(4)前頭-鼻骨部では延長器は十分な固定が得られ、骨延長中もその強度は十分であり、延長器上の延長量の78〜〜90%の骨の延長が得られた。両側頬骨-上顎骨部では延長器は症例によっては固定性に問題が生じることもあり、骨延長中も症例によっては強度が不十分であり、延長器上の延長量の20〜40%しか骨の延長が得られなかった。
(5)両側頬骨-上顎骨部でも、延長部位と固定法についで検討したところ、延長器上の延長量の70〜80%の骨の延長が得られ、十分な延長が得られた。
今後、データーについての詳細な検討、病理学的な検索を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Seiichiro Kobayasi,MD, et.al: "Unilateral Coronal Synostosis Treated by Internal Forehead Distraction"The Journal of Craniofacial Surgery. Vol.10. 467-471 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Seiichiro Kobayasi, MD, et. al: "Unilateral Coronal Synostosis Treated by Internal Forehead Distraction"The Journal of Craniofacial Surgery. Vol.10, Number 6. (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2002-03-26  

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