研究課題/領域番号 |
10671697
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
永瀬 佳孝 大阪大学, 歯学部, 助手 (50252698)
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研究分担者 |
吉田 篤 大阪大学, 歯学部, 助教授 (90201855)
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キーワード | 三叉神経 / 歯根膜 / 軸索内染色 / Horseradish Peroxidase / 電顕的定量解析法 / 免疫電顕法 / シナプス前抑制 |
研究概要 |
歯根膜からの感覚情報は、顎運動の制御に重要な役割を果たしている。本研究計画では、動物実験により三叉神経節由来の歯根膜求心性線維を電気生理学的に同定し、その機能と形態との関連を、軸索内染色法、電子顕微鏡による観察、免疫電顕法などを用いて分析した。三叉神経節由来の歯根膜求心性線維は、その機能から速順応性と遅順応性に分類された。horseradish peroxidase(HRP)で軸索内染色すると、三叉神経感覚核群にその軸索瘤が認められた。電子顕微鏡で観察すると、遅順応性の軸索瘤は、明瞭な円形のシナプス小包を含み、樹状突起とシナプス前性にシナプスを形成していた。また、多形性のシナプス小包を含む軸索終末(P-ending)とシナプス後性に接合しているものの数多く認められた。P-endingは、標識された軸索終末がシナプスを作る樹状突起としばしば軸索-樹状突起接合をしていた。速順応性の軸策流も同様の所見を示したが、P-endingとシナプスを作る比率が遅順応性と異なっていた。また、三叉神経主感覚核、吻側核、中間核、尾側核において、シナプスの構成は異なっていた。軸策-軸策シナプスを形成する軸索終末には、グリシン、GABAなどの抑制性神経伝達物質が認められた。これらの成果及び関連する成果を、解剖学会、歯科基礎医学会、北米神経科学会などの学会、及び、The Journal of Comparative Neurologyなどの学術雑誌に公表した。
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