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1999 年度 実績報告書

ソフトレーザー照射に対する上皮細胞のEGF受容体と細胞外マトリックスの遺伝子発現

研究課題

研究課題/領域番号 10671710
研究機関奥羽大学

研究代表者

山本 茂久  奥羽大学, 歯学部, 教授 (10103376)

研究分担者 土肥 宏樹  奥羽大学, 歯学部, 助手 (30275622)
中川 敏浩  奥羽大学, 歯学部, 助教授 (60217677)
キーワードソフトレーザー / 上皮細胞 / EGF受容体 / in vitro / 細胞外マトリックス
研究概要

ソフトレーザー照射の上皮細胞に与える影響について明らかにする目的で,上皮細胞のepidermal growth factor(EGF)receptorおよび細胞外マトリックスの発現について検討した。
実験には,Normal Human Epithelial Keratinocyteを用い,レーザー装置はTrinpl D (GaAlAs半導体,波長905nm,最大出力10W,平均出力2.4mW,エネルギー密度1.25J/cm^2(150秒))(ヨシダ 東京)を使用した。培養は,無血清KGM-2培地にて,24wellマイクロプレートに5×10^3/cm^2の割合で細胞を播種して行い,レーザーの照射は,対数増殖期にあたる培養48時間後にプレート底面より20秒間とした。EGF receptorの発現は,免疫組織化学およびin situ hybridizationにより,また,fibronectin,lamininについてはELISAにより測定した。さらに,integrin,keratinおよびactinの発現についても検索した。
その結果,非照射群に比べ,レーザー照射群ではEGF receptorが早期に発現することが明らかとなった。また,培地中のfibronectin量に変化は認められないものの,lamininはレーザー照射群で減少していた。一方,integrinの発現はレーザー照射群で増強しており,keratinおよびactinについても,局在の変化が観察された。
以上の結果から,上皮細胞に対するソフトレーザー照射は,細胞のEGF receptorを早期に発現させ,細胞増殖を促進するものと考えられた。さらに,ソフトレーザー照射により,integrinの発現が活性化することで,細胞接着あるいは細胞外マトリックスの産生が亢進し,細胞増殖のみならず,その分化を含めた機能発現が促進される可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 山本茂久、斎藤 勇、中川敏浩: "培養細胞に及ぼすソフトレーザーの生物学的作用"口腔組織培養学会誌. 第8巻第1号. 1-11 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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