研究概要 |
前年度までにヒトIL-1βの添加によりA.actinomycetemcomitans,P.intermediaの発育が増進され、その発育促進が抗ヒトIL-1βにより阻害されること。更に、いずれ菌の産生物を用いた電気泳動およびウエスタンブロッティングにおいても抗ヒトIL-1β抗体との反応性が認められた。しかし、産生物質のアミノ酸分析を行ったところ、ヒトIL-1βとの相同性は低く、類似の抗原性を有するものの異なった物質である可能性が強いものと考えられる。これらの点を確認のため、それぞれのDNAおよびmRNAを抽出しPCR法およびTR-PCR法により検討を行った。総DNAにより行ったPCR法では該当する部位にバンドは認められなかった。しかし、mRNAによるTR-PCR法で両被検菌株にIL-1β類似のバンドが確認された。現在PCR Direct SequencingおよびSubcloningを実施し詳細に検討中である。
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