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1999 年度 実績報告書

白血球機能に及ぼす各種化学療法薬の影響に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10671759
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

大浦 清  大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (20131378)

研究分担者 東 泰孝  大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (50298816)
篠原 光子  大阪歯科大学, 歯学部, 助教授 (40067187)
キーワード好中球 / ニューキノロン薬 / 接着能 / 貧食能 / スーパーオキサイド産生能 / 過酸化水素産生能 / ラット
研究概要

平成10年度は、ニューキノロン薬のマクロファージ機能に対する影響について検討を行った。感染初期の生体防御機構はマクロファージと好中球の両者が重要な役割を演じることから、平成11年度は、ニューキノロン薬の好中球機能に対する影響について検討を行った。歯科領域に用いられるニューキノロン薬であるオフロキサシン、ロメフロキサシン、トスフロキサシン、フレロキサシン、スパルフロキサシン、およびレボフロキサシンについて好中球各種機能に対する影響を検討した。好中球接着能に対する影響は、ロメフロキサシン、およびスパルフロキサシンでは好中球接着能を有意に増加させたが、他の4種の薬剤では接着能に有意な変化は見られなかった。貧食能に対しては、オフロキサシン、ロメフロキサシン、フレロキサシン、およびレボフロキサシンにおいて有意な増加が見られたが、トスフロキサシンおよびスパルフロキサシンでは貪食能に有意な変化は見られなかった。次に、スーパーオキサイド産生能を検討した結果、トスフロキサシンでは、産生能の有意な増加を示したが、これ以外の5種類のニューキノロン薬においてはスーパーオキサイド産生能の有意な減少が認められた。さらに、過酸化水素産生能に対しては、トスフロキサシンによる有意な増加とスパルフロキサシンによる有意な減少が観察された。上記成績により今回検討した6種類のニューキノロン薬は、マクロファージだけでなく好中球機能に対しても影響を与えることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yasutaka Azuma: "Possible interaction between new quinolones and immune functions in macrophages"General Pharmacology. 32(5). 609-614 (1999)

  • [文献書誌] Yasutaka Azuma: "Comparative studies of modulatory effect to the function of rat peritoneal neutrophils treated with new quinolones"Immunology Letters. 69(3). 321-327 (1999)

  • [文献書誌] Yasutaka Azuma: "Effect of new quinolones on neutrophils"Japanese Journal of Pharmacology. 78(SI). 49P (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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