研究概要 |
走査型電子顕微鏡を使用し、骨と骨芽細胞、線維性結合組織、血管そして神経線維との形態学的関係が確認された。この結果はこれまでの報告と一致した。 病的状態では、その治癒過程において、骨膜剥離部では骨芽細胞が欠落し再集積に3週から4週間を要した。この間に肉芽組織の増生が起こり、血管の再生とそれに沿った神経再生がみられた。 次に各種骨移植材料を移植し、血管再生、神経再生を観察したところ、材料によってこれらの再生に差がみられた。免疫組織化学的手法を用いて、VEGF,TGF,CD31,NPY,CGRPの発現について検討を加えた。これらは創傷治癒過程の時間経過、また移植材料によっても若干差がみられた。次にこれらの遺伝子の発現について検討を試みたが、適切なプローブの作製に手間がかかり研究は一時滞った。しかし現在、研究は続行されている。
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