研究課題/領域番号 |
10671765
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研究機関 | 東京都立保健科学大学 |
研究代表者 |
加藤 二久 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 助教授 (70095107)
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研究分担者 |
斎藤 秀敏 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 助教授 (50196002)
大林 尚人 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (40176988)
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キーワード | 放射線画像情報 / 医療情報 / PACS / DICOM-3.0 / 放射線情報管理 / 歯科放射線診断 |
研究概要 |
1. 歯科放射線診断画像のDICOM Supplement32への対応 1998年9月に、フラットパネル撮像素子、コンピューテッドラジオグラフィー(CR)、銀塩フィルムをディジタイズした(DF)二次取得画像による全てのX線投影画像をDICOM規格で取り扱う規格Supplement32が成立した。本課題においても、この新規格に対応するように、ソフトウェアの設計を変更する必要が生じた。 そこで、口内法およびパノラマ画像を画像ファイリングシステムに保存する際に必要なオブジェクトの属性を検討した。この結果、DICOM Supplement32はCR画像やDF画像の品質管理に関する属性定義が不十分であると結論されたため、使用したフィルムや増感紙の属性や現像条件など、必要と思われる属性をオブジェクト指向分析に基づいて追加定義した。また、これらの属性を能率良く入力するための、合理的なアルゴリズム設計方針を、オブジェクト指向分析の結果から纏めた。現在、これらの属性を取り扱い可能なDICOMのStorage SCP(サーバー)およびSCU(クライアント)のソフトウェアを設計中である。 2. 開発環境の整備 都立保健科学大学において、歯科画像診断管理システムを開発する環境を整備した。都保健大既設のSUNワークステーション2台、SGIワークステーション1台、Windows電算機1台を、スイッチングハブを介して接続し、ネットワークを構成した,この中のSUNワークステーションにデータベースソフトウェア(Oracle)をインストールし、DICOMのStorage SCP(サーバー)とすべく、DICOM機能評価ソフトウェアCTNをOracle対応に改造する作業を開始した。また、安価なWindows電算機をSCU(クライアント)として使用する試みのため、CD-Rとメモリーを増設し、CTNをWindows上にインストールした。現在、これらのシステムによる通信を行うための調整を継続中である。
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