研究課題/領域番号 |
10671781
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
外山 三智雄 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助手 (00217564)
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研究分担者 |
保坂 光雄 日本歯科大学, 歯学部, 助教授 (40130702)
那須 優則 日本歯科大学, 歯学部, 講師 (50130688)
羽山 和秀 日本歯科大学, 新潟歯学部, 講師 (60120713)
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キーワード | 骨シンチグラフィ / VX2担家兎 / 血管新生阻害剤 / ヘリカルCT / MRI / 単純X線 |
研究概要 |
VX2担癌家兎について今年度は以下の項目を検討した。 I 安定な担癌家兎の作成法の確立 千葉船橋農場より譲り受けた移植用VX2担癌家兎を安楽死させ、腫瘍を摘出し滅菌生理食水にて洗浄する。培養液に移し腫瘍をハサミで細切する。50ml遠心管に移し冷却中にブレンダーで破壊する。破壊後直ちに濾過し注射筒にいれ家兎脛骨骨膜内(8羽)及び大腿部筋組織内(12羽)に接種した。 II 担癌家兎の検査法の確立 骨シンチグラフィは^<99m>TC-MDP(148Mbq/kg)静注直後から3秒毎のblood flow像、2-4分間のbloodpool像、1時間までの早期相を連続撮影し、4時間後にstatic像を撮影した。MRIは5mm厚、5mm間隔でT1強調画像(TR500ms,TE15ms、T2強調画像(TR4000ms,TE116ms)を撮影した。CTはherical-CT(2mm厚、1mm再構成)を撮影した。照射時間約0.2秒、60kVp、10mAで単純X線撮影した。各検査時の麻酔管理はネンブタール0.5-0.7mg/kgを静注して行った。 III VX2癌の発育と骨浸潤との関連 大腿部の移植癌は1週目で約3cm、4週目では約6cmに発育したが、骨浸潤はみられなかった。6週目を越えると骨浸潤を示す例がみられ、7週目以降は全例に骨浸潤がみられた。脛骨部の移植癌は大腿部より発育は悪い。4週目で約3cmであり骨浸潤はみられなかった。だが一部皮膚表層の破壊がみられたした。5週目を越えると癌自体の大きさは変化ないが、全例皮膚を破壊し、骨浸潤がみられた。
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