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1999 年度 実績報告書

修復象牙質形成過程における象牙芽細胞の分化誘導のメカニズムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10671789
研究機関新潟大学

研究代表者

吉羽 邦彦  新潟大学, 歯学部・附属病院, 助手 (30220718)

研究分担者 山賀 雅裕  新潟大学, 歯学部, 助手 (10260548)
キーワード修復象牙質 / 象牙芽細胞 / 細胞外基質 / 基底膜 / ラミニン-5 / インテグリン / 窩洞形成 / Er:YAGレーザー
研究概要

修復象牙質形成過程における象牙芽細胞の分化誘導のメカニズムに関する基礎的研究の一環として、特に歯牙発生期における細胞分化と細胞外基質との関連性に着目し、その局在について免疫組織化学的検索を進めている。我々はこれまで上皮-間葉相互作用と細胞分化における基底膜の機能において検討し、歯の発生過程におけるラミニン-5(LN-5)サブユニットの発現は特異的な時間的・空間的パターンを示すことを報告した。今回はさらに、マウス切歯におけるLN-5の発現を臼歯の場合と比較検討した。発生初期にはほぼ同様の発現パターンを示すものの、切歯では唇側・舌側間に非対称が認められ、特に唇側のcervical loop部には常に強い発現が観察され、切歯に特異的な形態形成との関連性が示唆された。さらにLN-5の受容体の一つインテグリンα6β4の局在について、マウス切歯における免疫組織化学的観察を行った。その結果、インテグリンα6、β4サブユニットはそれぞれ局在性に若干の相違が観察され、LN-5ならびにインテグリンα6、β4サブユニットの特異的な発現が細胞分化、特にエナメル芽細胞の分化に重要な役割を果たしていることが示唆された。
一方、最近注目されているEr:YAGレーザーによる窩洞形成後の歯髄反応について、抗原提示細胞および神経繊維の動態、さらにアルカリ性ホスファターゼ(ALPase)の局在の変化ならびにDNAの断片化を指標として免疫組織化学的に検索し、従来のバーによる切削と比較した。その結果、抗原提示細胞および神経繊維の動態に関しては両者とも類似の変化を示す一方、ALPaseおよび断片化DNAの局在性に若干の相違が観察された。すなわちレーザー群においてALPaseはより強く広範囲な反応が、また断片化DNAは早期に消失する傾向が認められ、レーザー特有の歯髄組織への影響が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kunihiko Yoshiba: "Differential expression of laminin-5 subunits during incisor and molar development in the mouse"International Journal of Developmental Biology. 44(3). in press (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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