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1999 年度 実績報告書

多数歯補綴を行った患者におけるプロセス治療の効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10671827
研究機関岡山大学

研究代表者

荒川 光  岡山大学, 歯学部, 助手 (30304314)

研究分担者 鈴木 康司  岡山大学, 歯学部・附属病院, 助手 (30304322)
矢谷 博文  岡山大学, 歯学部, 助教授 (80174530)
キーワード齲触活動性試験 / 信頼性 / Dentocult / CRT / SM数 / LB数
研究概要

現在,予知性の高い齲触予防プログラム立案に欠かすことのできない齲触活性度試験法としてOrion社製Dentocultが広く用いられている.前年度,我々は同検査の成人における信頼性を確認した。しかし一方で,齲触原性菌Streptococcus mutans(SM),Lactobacilus(LB)の培養時間が異なるといった欠点が指摘されている。最近この欠点を補ったとされるVivadent社製CRTが開発されたが,検査の信頼性については明らかではない。そこで,両検査法の菌数評価における信頼性について比較検討を行った。
<方法>
被検者は本歯学部学生70名から無作為に抽出した男性19名,女性16名,平均年齢25.1歳である。判定に先立って5人の検者のキャリブレーションは十分に行った。1)検者内一致度,2)検者間一致度,3)各システムの信頼性の3点から両システムの評価を行った。スコアの一致度の評価方法は重み付けkappa値を用いた。判定はLandis,Kochの基準に従った。
<結果>
1)検者内一致度:Dentocult SMが0.71,Dentocult LBが0.86,CRT SMが0.80,CRT LBが0.54でCRT LBのみが若干低い値を示した。2)検者間一致度:Dentocult SMが0.57と中程度,Dentocult LB,CRT SMが0.72,0.75と十分,CRT LBが0.44と中程度であった。3)各システムの信頼性:Dentocult LBの信頼性が0.92と最も高く,Dentocult SMが0.51と最も低い値となった。CRTにおいてはSM 0.83,LB 0.79と非常に高い信頼性を示した。以上よりCRTがDentocultと比較しても臨床上十分な信頼性を持つ検査であることが確認された。CRTはSM・LBの培養時間が同じであり,Dentocultに比べ臨床上より簡便である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 寺田昌平: "サリバテスト結果の妥当性ならびにDMFT指数との関連について"日本補綴歯科学会雑誌. 42. 183 (1998)

  • [文献書誌] 杉山英樹: "唾液中の齲触原性菌に関する臨床検査の信頼性の比較ならびにクロルヘキシジンの効果"第102回日本補綴歯科学会学術大会抄録集. 43. 69 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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