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1998 年度 実績報告書

放射線量低減効果に優れた新しいスペーサーの臨床評価と改良に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10671829
研究機関広島大学

研究代表者

玉本 光弘  広島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (00136110)

研究分担者 石井 敏也  広島大学, 歯学部, 助手 (70294569)
安部倉 仁  広島大学, 歯学部, 助手 (30159454)
貞森 紳丞  広島大学, 歯学部, 助教授 (40187167)
キーワードスペーサー / 放射線後障害 / 組織内照射 / 舌癌
研究概要

舌癌の放射線治療時に発生する骨壊死や粘膜潰瘍などの放射線後障害を予防する目的で使用されるスペーサーの製作法を確立する目的で,放射線治療(組織内照射)を行っている医療機関に対してアンケート調査を行い,以下の結果を得た.
1. 医療機関におけるスペーサーの使用実態
放射線治療(組織内照射)を実施している35医療施設において,32施設(91.4%)でスペーサーが使用されていた.治療症例の少ない3施設ではスペーサーを使用していなかった.
2. スペーサーの材質
材質はガーゼが最も多く,次いでアクリリックレジン,シリコン印象材(パテタイプ),エルゴデュール+即時重合レジン,義歯が使用されていた.シリコン樹脂,モデリングコンパウンドも各1施設でスペーサー材料として使用されていた.
3. スペーサーの製作法
ガーゼの縫合固定とシリコン印象材製スペーサーの製作(直接法)は医師が行っていたが,それ以外のスペーサーの製作は,歯科医と歯科技工士が行っていた.これらのスペーサーは補綴的手法を用いて製作されていた.すなわち,アクリリックレジン製スペーサーは義歯製作に準じて製作されていた.エルゴデュール製スペーサーはエルゴプレスを使用して製作されていた.義歯はレジンを添加して形態修正して使用されていた.
4. スペーサー製作簡便法の確立
平成10年度の研究結果から,スペーサーの材質,製作法,形態等については規格統一された方法はないことがわかった.そこで,次年度の研究課題として,より簡便なスペーサー製作法の確立とその臨床評価をを行う予定である.
本研究結果の一部は,平成10年度日本補綴歯科学会中国四国支部学会において発表した.

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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