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2000 年度 実績報告書

歯科インプラントのシミュレーションに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10671846
研究機関日本大学

研究代表者

五十嵐 孝義  日本大学, 歯学部, 教授 (90059428)

研究分担者 小峰 太  日本大学, 歯学部, 助手 (90287657)
千葉 治  日本大学, 歯学部, 助手 (00267098)
萩原 芳幸  日本大学, 歯学部, 講師 (00228389)
キーワードインプラント / シミュレーション / 光造形モデル / CT
研究概要

近年インプラントの適用範囲が広がり,従来禁忌であった症例や難症例にも応用されるようになった。特に難症例においては,術前診断にCT撮影を行うことで手術計画の確実性,安全性などが格段に向上することは周知の事実である。最近はこのCT画像をコンピューターにより多断面再構築し,パーソナルコンピューター上で顎骨の形態・骨質等の診査や,インプラント埋入シミュレーションを行うソフトウェアであるSIM/Plantが開発され,臨床応用が進んでいる。そこで,医学・歯学領域においてすでに使用され始めているCT情報を応用した三次元実体光造形モデル(Stereolithography-models:以下SLM)を使用したインプラント埋入のシミュレーションとしての応用方法およびSLMの寸法精度について検討を行った。下顎無歯顎を想定したアルミニウム製のマスターモデルを作製し,そのCTスキャンデーターをもとにSLMを造形し,三次元座標測定器を用いて形状測定を行い,その寸法精度や変形の傾向等について検討を加えた。下顎骨金型に対するSLMの変位・変形は,水平面において舌側のアーチが小さくなり,矢状面において高さが減じる傾向を示した。しかし,唇側面では変位がほとんどなく,水平的外周形状は変化が比較的少ないと思われた。SLMを用い実際の外科処置を想定し,基本的術式に従い術前シミュレーションを行った。その際,切開線の設定部位や骨膜剥離時の感覚・プラットフォーム設定時の削除量・埋入間隔など,硬組織のみならず軟組織の取り扱いに至るまで,十分かつ実践的なシミュレーションを行うことが可能であった。特に疑似軟組織モデルを用いた場合では,縫合に至るまでのトレーニングが可能であり,シミュレーションシステムの有用性が明らかになった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 村松透: "歯科インプラントに関するアンケート調査"日本口腔インプラント学会誌. 12,2. 262-280 (1999)

  • [文献書誌] 村松透: "インプラントシミュレーションに関する基礎的研究 下顎右側遊離端欠損における埋入方向"日本補綴歯科学会雑誌. 43,100回特別. 49 (1999)

  • [文献書誌] 萩原芳幸: "CTを応用したインプラント埋入シミュレーション(その1:三次元光造形模型の作製とその臨床応用)"第9回DSTS研究発表論文集. 9. 95-103 (1999)

  • [文献書誌] 萩原芳幸: "Application of CT imaging for dental implant simulation"J.Oral Science. 41,4. 157-161 (1999)

  • [文献書誌] 萩原芳幸: "SIM/Plantシステムの精度に関する研究 -第1報 距離計測精度-"日本口腔インプラント学会誌. 13,1. 8-14 (2000)

  • [文献書誌] 萩原芳幸: "CTを応用したインプラント埋入シミュレーション"Quintessence DENTAL Implantology. 7,4. 34-43 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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