研究課題/領域番号 |
10671848
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
|
研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
藤田 忠寛 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (70130929)
|
研究分担者 |
井野 智 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (80257295)
菊田 大士 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (20130916)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
キーワード | CAD / CAM補綴 / 自動計測 / 5軸制御 / レーザーフォーカス変位計 / ハイブリッドセラミクス / セラミッククラウン / ロカテック / 接着界面 |
研究概要 |
CAD/CAM補綴の基本となる1.歯冠形態(支台歯、隣在歯、対合歯)計測法の開発と、2.自動形態付与に適した硬質レジンの基礎的研究を試みた。 1.平成10年度は、モデリングマシン(Roland社製CAMM3 PNC-300既存設備)にレーザーフォーカス変位計と旋回テーブル(神津精機製SA04-03)による5軸制御の非接触計測システムを開発した。11年度では、このシステムを市販機(Roland社製PIX-4)に移植することを試みた。計測テーブルの重量制限と、旋回機構が高価なため、付属の接触プローブをそのまま使用することとした。また、内蔵コントローラは日立製H8-3039Fワンボードマイコンで、移植するには内蔵ROM逆アセンブルの必要性(著作権侵害の可能性)があったため予定を変更し、コントローラ内蔵のモータードライバボードを新たに設計・試作してPIX-4に置換、内蔵させた。接触プローブはアクティブピエゾセンサで応答が早く、十分な精度が確保できた。これにより、歯冠形態の計測が1枚のプリント基板交換のみで、市販の装置で行うことが出来るようになった。 2.後者では、従来メタルであったクラウンのフレーム部分にピュアアルミナを使用したオールセラミッククラウンを目標として、フレームと硬質レジンの接着性(一体化すること)を検討した。フレームには存在しないシリカ(Si)を機械的に打ち込むロカテック法を採用することでフレームとレジンの接着性が改善され、破壊強度を高めることが出来た。 3.以上の研究成果を研究論文として発表し、研究成果報告書としてまとめた。 今後は、この計測システム(PIX-4)から得られる支台歯形状にレジンの積層構造をディスプレイ上で設計(シュミレーション)し、ハイブリッドセラミックとアルミナフレームを組み合わせた、オールセラミック・クラウンブリッジ自動製作システムの開発を行う予定である。
|